松江水燈路2017〜市民の力で作り出す松江城の光のイベント

二の丸に並べられた行灯と松江城天守閣。松江水燈路を象徴する光景(松江水燈路 2017)

2017年10月31日、2017年の松江水燈路が幕を閉じました。今年も僧侶として、写真家として、そして、市民会議のメンバーとして、水燈路に関わらせてもらいました。

「松江水燈路 2017」のふりかえりとして、開催期間中に撮影した写真とSNSの投稿をまとめてみました。

ふりかえり「松江水燈路 2017」

松江水燈路(読み方:まつえすいとうろ)は、松江の秋の風物詩。松江城周辺がライトアップされる幻想的な光のイベントです。今年の開催で15回目となりました。期間中は毎日多くの人が会場を訪れます。

水燈路は、例年10月1日から始まりますが、今年は9月23日からの開催。いつもより1週間長い開催となりました。

開催初日、大手前の遊覧船乗り場で行われる点灯式。堀川のライトが一斉に点灯するこの光景は、毎年心躍ります。

松江水燈路、2017年の見どころ

松江城二の丸 上の段

松江水燈路2017〜市民の力で作り出す松江城の光のイベント

今年も松江城二の丸・上の段には、市民の皆さんが作られた行灯が一面に並べられ、明るく幻想的な世界を作りだします。

松江城天守閣をバックに並べられたたくさんの行燈。水燈路を象徴する光景であり、定番の構図でもあります。

松江城二の丸 上の段~松江水燈路2017

土日のメイン開催には多数の人が訪れますが、平日は静かに撮影を楽しむことができます。

天守閣前のテキスタイル行灯

松江城の天守閣前には、今年もミツトリヒトギさんのテキスタイル行燈が設置されました。

設置場所は昨年と同じく天守閣の左手前。

天守閣前のテキスタイル行燈~松江水燈路2017

後半になると設置場所が変更になりました。天守閣の正面に置かれ、そびえる松江城をバックにした写真を撮ることができました。

天守閣前のテキスタイル行燈~松江水燈路2017

塩見縄手

土日のメイン開催では堀川端に行燈が並べれらます。塩見縄手は街灯が消され、車両が通行止めになり、暗闇に行燈の優しい光が灯ります。

「水燈路」のネーミングは、当初「水辺の路を灯す」という意味で付けられました。そういう意味では、お堀端に行燈が並んだ塩見縄手の光景は、水燈路の本来の意味合いに最も近いのかもしれません。

水燈路期間中は、この期間限定で堀川遊覧船の夜間運航が行われます。スローシャッターで撮影すると、水上を走る光の道筋を映し出すことができます。

松江水燈路2017〜市民の力で作り出す松江城の光のイベント

塩見縄手にある武家屋敷では、毎年カフェとライブが行われますが、今年は工事中ということで、塩見縄手の入口にカフェブースが置かれ、バスの待合所周辺でライブが行われました。

10月1日に行われたマイトリーライブ。行燈の光と月明かりの下で、素晴らしい演奏を楽しむことができました。

マイトリーライブ~松江水燈路2017

中秋の名月

今年の中秋の名月は10月3日。十五夜の月をバックに浮かび上がる太鼓櫓が綺麗です。

中秋の名月(十五夜の月)~松江水燈路2017

松江城天守閣は、行燈が並べられた二の丸より北の方にあるため、天守閣と月を一緒にフレームに入れることができないのがちょっと残念です。

個性的な創作行灯

毎年新たに作られる趣向を凝らした創作行燈。水燈路撮影の楽しみのひとつです。

竹あかりのシンボルオブジェ

今年は松江水燈路市民会議に様々なチームが立ち上がり、それぞれの分野で新しい取り組みが行われた年になりました。

そのチームのひとつ、シンボルオブジェチームの作った竹あかりのオブジェ。二の丸の階段の一番下の所に置かれ、来場者を出迎えます。

竹あかりのオブジェ~松江水燈路2017

松江城の表玄関とも言える場所に大きく飾られ、水燈路のウェルカムボード的な役割を担いました。

すぐそばには、もみじをあしらったランプが灯され、「秋」を演出します。

もみじをあしらったランプ~松江水燈路2017

しまねっこねぶた

「しまねっこ in 水燈路」。水燈路の会場にお目見えした、ご当地キャラ・しまねっこのねぶたです。

しまねっこねぶた~松江水燈路2017

京都造形芸術大学・島根大学・市民ボランティアの皆さんによる手作り行行燈です。10月中旬に北総門橋の下に設置され、今年の名物になりました。

堀川は流れがほとんどなく、水面が鏡のようになるので、しまねっこが「さかさねっこ」に。

恒例イベント

県庁庭園水燈路〜結いとうろ〜

今年で5回目の開催となった「県庁庭園水燈路〜結(ゆ)いとうろ〜」。水燈路の関連イベントとして開催される県庁のライトアップです。県庁庁舎と庭園をライトアップし松江城と松江市中心街の動線を作ることが目的です。

 
お堀の水面に映る県庁庁舎の姿は、いつ見ても美しい。

県庁庭園水燈路〜結いとうろ〜松江水燈路2017

結いとうろライブの様子。今年も親子デュオ・まい&れいれいのお二人が、県庁庭園のケヤキの下のステージで素晴らしい音色を奏でられました。

 
今年は、この結いとうろのポスターとフライヤーの写真を担当したこともあって、撮影を楽しみにしていたのですが、開催期間3日間のうち2日が雨という悪天候。東庁舎屋上から県庁舎と松江城のライトアップを一望するという企画も中止になってしまいました。

結いとうろのレポートは別記事にまとめていますので、併せてご覧ください。

いにしえの光と音

土日のメイン開催のファイナルに、毎年松江城二の丸・上の段で開催されるイベント「いにしえの光と音」。今年は10月29日(日)に開催されました。

尼子太鼓の演舞~松江水燈路2017

キャンドル展示は、玉湯のempfangen-candleさん、和傘展示は米子市にある和傘工房~初音~さん、安来の尼子太鼓の皆さんによる太鼓の演舞が水燈路のラストを飾ります。

 
今年は、あいにくの雨。例年は二の丸・上の段で行燈の明かりの中で催されますが、雨を避けるため、キャンドルと和傘は、二の丸の井戸に展示。太鼓の演舞は興雲閣前に変更になりました。

キャンドルと和傘の展示~松江水燈路2017

スタッフの皆さんは大変だったとは思いますが、今年の「いにしえの光と音」は、雨のおかげで例年とは違った雰囲気となり、かえって良かったかなと思います。

市民会議広報チームの取り組み

2014年に発足した水燈路市民会議(チーム水燈路)。松江市民が参画し、市民の力で水燈路を盛り上げようという取り組みです。私はこの市民会議に発足当初から参加し、メンバーとしての活動が今年で4年目を迎えました。

今年は、7月16日に市民会議の交流会、9月3日に企画発表会が開催されました。

今年から、チーム水燈路にいろいろなチームが立ち上がり、それぞれの部門で取り組むことになりました。私は、広報チームに所属し、SNSを使ったPR企画に携わりました。

公式ハッシュタグ「#水燈路」

水燈路広報チームでは、「ハッシュタグ」というSNSならではの機能を活用するため、「#水燈路」を公認のハッシュタグとすることにしました。水燈路で撮影した写真にハッシュタグ「#水燈路」を付けてSNSに投稿してもらい、「水燈路バーチャル写真集」をみんなの手で作ろうという企画です。

告知用のフライヤーもデザインしました。

期間中、たくさんの投稿がこのハッシュタグに投稿されました。SNSで水燈路を盛り上げるという取り組みは、ひとまずの成功をおさめたのではないかと思っています。

水燈路公式Instagramの運用

2016年に開設した松江水燈路のInstagramアカウント。今年から本格的な運用を開始し、私は広報担当として、写真や動画を提供しました。

SNSのリアルタイム性と拡散力を活かすため、以前からあったFacebookTwitterの公式アカウントと連携しました。特にスマートフォンユーザーに水燈路のアピールができたのではないかと思います。

水燈路撮影指南

スマートフォンを使った水燈路の撮影方法をブログに投稿しました。この記事、思った以上に話題になったようで、アクセス数も多かったです。

関連記事の「カメラでの撮影方法」や「SNSのハッシュタグの使い方」の記事も、相乗効果でアクセスが伸びました。

個人の活動

水燈路写真展

今年も島根県民会館と松江歴史館で水燈路写真展を開催しました。今年で4回目の開催となります。

期間中は、多数のご来場をいただきました。水燈路のPRに多少なりとも貢献できたかなと思います。コメントノートにもたくさんのメッセージをいただきました。ありがとうございました。

松江お坊さんカフェ × 松江水燈路

超宗派僧侶による交流企画「松江お坊さんカフェ」。今年も松江水燈路とコラボし、松江城二の丸・上の段の太鼓櫓で開催。曹洞宗・日蓮宗の僧侶仲間と一緒に、水燈路の来場者をおもてなししました。

今年は水燈路の開催期間が長くなったこともあり、9月24日と10月22日の2回の開催を予定していましたが、台風の影響で10月22日の開催は中止となりました。

松江着物時間

着物女子・江畑さんとのコラボ企画「松江着物時間」。今年は10月21日に松江城で撮影を行いました。

松江着物時間~松江水燈路2017

水燈路は夜間の撮影で、ポートレート撮影には厳しい条件ですが、二の丸の井戸、一ノ門、天守閣前のテキスタイル行灯など、光の当たるスポットをうまく活用しました。

水燈路2017 グランドフィナーレ

水燈路最終日の10月31日、松江城興雲閣で「松江水燈路 2017 グランドフィナーレ」が行われました。

水燈路公式テーマソング「水燈路に行きましょう」ジャズバージョン。

「小さな小さな映画館・k:ino」のお二人によるライブペイントと、松江ニューオリンズ倶楽部バンドの皆さんによる演奏で、2017年の松江水燈路が閉幕しました。

会場で、感謝状をいただきました。水燈路の市民企画に関わって今年で4年目。本当に嬉しく思います。

今夜は松江水燈路グランドフィナーレ。会場で感謝状をいただきました。 #水燈路

豅 純吾さん(@nagatani_jungo)がシェアした投稿 –

今年は例年以上のロングラン。そして、悪天候に泣かされた年でもありました。松江水燈路を支えてくださった全ての皆さまに、心から敬意を表します。

2018年の松江水燈路に向けて

来年2018年の松江水燈路は、JR西日本「山陰デスティネーションキャンペーン」(2018年7月1日~9月30日開催)の一環として開催されるため、今年よりさらに長い期間の開催となりそうです。

来年は、どんな企画に参加できるのか、今から楽しみです。

松江水燈路について

松江水燈路について詳しくまとめた記事を、このサイトに公開しています。水燈路のことをもっと知りたい方はぜひご覧ください。

イベントデータ

イベント名
松江水燈路 2017
開催日
2017年9月23日(土)~10月31日(火)
会場
松江城とその周辺
主催
松江市、松江ライトアップキャラバン実行委員会
公式サイト
http://suitouro.com/
コメント
車での来場は松江城周辺施設の駐車場を利用(» 駐車場案内・周辺マップ)。JR松江駅からシャトルバスも運行。
まっぷる 松江・出雲 石見銀山 '18 (まっぷるマガジン)
昭文社 (2017-04-07)
売り上げランキング: 84,555

お気軽にご連絡ください。

浄土真宗本願寺派 順光寺の副住職。
写真家僧侶として、作品を通し「いのちのつながり」「いのちの大切さ」を伝えています。
島根県松江市を拠点に、フォトグラファー、Webデザイナー、グラフィックデザイナーとして活動。地元・松江の魅力を写真で発信しています(» 制作実績)。
また、「お寺は地域と共にあるもの」という思いから、地域のまちづくり活動にも積極的に参加しています。
Webサイト制作・印刷物のデザイン・撮影・まちづくり活動のご相談、取材のご依頼などお問い合わせページからお気軽にご連絡ください。